「この1番を入れて、次の2番へ出した時、どのような撞き方をしたか」と試合後に結構聞かれました。
この1番の難点は、手球が土手撞きになることと、1番の分離角度が小さく、およそ15度以内。押し捻りに行っても2番へ出すのがなかなか難しいです。私が最後に選んだ対処法は「叩き引き」という撞き方で、1番を入れた後、手球がワンクッション入って次の2番サイドのポジションにしました。土手撞きなので、普通の撞き方では「叩き引き」の効果が出ません。そこで、キュー尻を高くして、できるだけ一番低い撞点を撞こうとしました。
キーポイントは二つ:
1.力加減:キュー尻を高くしてキューを出すと、力加減のコントロールが難しくなる。力加減をちょうどいいところに制御できるかがポイントです。
2.タップのキレ:キレのないタップだと、この「叩き引き」の撞き方はまずムリです。鋭い食いつきとキレがいいタップであれば、僕のキュー出し修正範囲を縮小してくれるし、思ったように引きの効果が出て、出したいポジションに手球を運んでくれます。
私のKOタップは「S」なので、このタップの性能をよ〜く知っていますから、このような大事な場面に臨んでも、ちゃんと自信を持って「叩き引き」を撞けました。皆さん!自分のタップの性能が知ることはとっても大事です。重要な試合の時にターニングポイントになるかもしれませんよ。