【記事】チャンピオンの名前

2023年は、KOブラザーズの次男である柯秉中(KO-PING CHUNG)にとって爆発的な一年でした。モルディブ・オープンでの優勝、フィリピン・オープンでの優勝、そして全世界で最も難しいとされるUSオープンでの優勝と、その成績は世界中のビリヤード愛好者に彼の名前を知らしめ、柯秉中(KO-PING CHUNG)を知らない者はいないほどとなりました。私はKOブラザーズの日本代理店として、誇りに思っています。喜びに包まれ、多くの日本のビリヤード仲間からの祝福を受け、KOブラザーズは日本での人気も急上昇しています。

しかし、同時に、多くの日本のビリヤードファンが「KO-PING CHUNG」という名前の発音に疑問を抱いています。「ゾン」に近い中文の発音であるべきか、それとも日本語の音読みである
「チュウ」か「チュン」で発音すべきか、どちらが正しいのでしょうか?


この疑問が生じた背景には、私がTwitterとFacebookで大量に「カーピンゾン」の表記を使用したことが関係しているかもしれません。しかし、実際には、多くの日本のビリヤード仲間が「カーピンチュウ」か
「カーピンチュン」という日本語の音読みを自然で習慣的に使用しています。これにより、同じ人物の名前であるにもかかわらず、日本語上で2つの異なる発音が生まれました。これは確かに、日本のビリヤードファンの皆さんが呼びかける際に混乱を招く要因となり、私自身も困惑しています。


中華圏の漢字名は、通常、日本語での発音が「音読み」と呼ばれるプロセスを経ます。これは、日本語と中国語の音韻構造や発音の違いにより、中文名の発音が調整される可能性があるからです。

例えば、筆者私の名前「敬文」は、日本語では「ケイブン」と発音され、これは英語の「Kevin」のような音に聞こえ、中文の「ジンウェン」(Ching-Wen)の発音ではありません。これは日本語で、「敬」の音読みが「kei」、「文」の音読みが「bun」であるため、中文の発音と異なり、日本で私の名前は「ケイブン」という発音になったわけです。

ただ、日本の中華圏の漢字名の発音には、必ずしも全てが音読みであるわけではないようです。他の多くの台湾プロ選手の日本語発音も、中文の発音に近い日本語の発音を持つ例があります。例えば、張榮麟(CHANG JUNG-LIN)の場合、「チャンロンリン」で呼ばれ、「チョウエイリン」とは呼ばれません。同様に楊清順(YANG CHING-SHUN)は、「ヨウ セイジュン」ではなく「ヤンチンスン」と皆さんに呼ばれてます。そして、一番代表的な例は、
皆さんがよくご存知のJPBAの羅立文でしょう。同じく台湾出身の羅さんも、「ラ リブン」ではなく「ローリーウェン」(Lo-liwen)として知られています。

そのため、私がKOブラザーズの宣伝において日本語で投稿する際、
中文の発音に近い日本語の発音として秉中の名前を「ピンゾン」と表記しました。しかし、後に気づいたのは、彼がこれほど多くのタイトルを獲得した後、特に彼について語る日本のビリヤードファンの中には、「ピンチュウ」派と「ピンチュン」派も少なくないということでした。同一の人物の名前でさえ、異なる2つ以上の発音が存在することで、まるで人格が分裂しているかのような感覚が生まれます。さらに、これは秉中のファンたちにとっても困惑の要因であり、自分の好きな選手の名前を誤って呼ぶとどうしようという心配が生じます。


今後、日本で今年のUSオープンチャンピオンの名前の日本語発音に対して2つの解釈があるのを避けるため、そして秉中を好きなすべての日本のファンに正確な答えを提供するために、KOブラザーズの日本代理店として、一度に発音を詳しく説明し、統一することにしようとしました。そして、本人意思を尊重するため、私はこの問題を日本語のまったく解らない秉中本人に尋ねました。案の定、彼の回答は次のとおりです。

「私はどちらでもOKです。みんなが発音しやすければ良いんです。私の名前の「中」CHUNGという漢字は、多くの外国人が発音できないことを知っているので、発音が中文と同じかどうかはあまり気にしていません。日本の皆さんが発音しやすいなら、
「カーピンゾン」じゃなくてもいい、「カーピンチュウ」か「カーピンチュン」のどちらと呼んでも問題ありません」

本人がそうおっしゃいましたら、あとは日本のファンに決めてもらうだけです。いったい日本でどちらの呼び方が多いか?私も気になったところ、お陰様で、知り合いのKOブラザーのVIPファンの方が、緊急調査でネットでアンケートを取ってくだいました。その結果は微差で「カーピンチュン」の方が多かったようです。

 

というわけで、2023年USオープンチャンピオンの名前
柯秉中(KO-PING CHUNG)〜日本語の呼び方は「カーピンゾン」じゃなくて、「カーピンチュン」にまとまりました。日本ビリヤードファンの皆様!今後、柯秉中(KO-PING CHUNG)ついて議論したり、書いたり、または彼に会ったりするときは、どうか「カーピンチュンを使って、呼んでください。

最後ですが、KOブラザーズを応援してきたすべての日本ビリヤードファンの皆さん、本当に感謝します。代理店の私が彼らの次の来日のイベントを実現するよう頑張ります。引き継ぎKOブラザーズへの応援を続けてください。よろしくお願いします。

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